大学に8年在籍すると、こんな感じになるもん?謎の人物・樋口師匠を考察してみた
先日『四畳半神話大系』を見た。
ミステリアスなキャラクターがたくさんいる中、特に異質な雰囲気を放っていたのがこの人・樋口師匠。
樋口師匠とは
モラトリアムの象徴のような、大学八回生。
神秘的な魅力で「弟子」を従え、自分のために動かす。小津も、樋口師匠に、つかえている。
実は、神かもしれない。
出典:公式サイト
「マルをさがして」とは
ミステリアスの塊のような樋口師匠の言動の中でも、特に気になったのが「マルをさがして」。
これは、第4話「弟子求む」にて樋口師匠が鴨川デルタで歌った曲。
作中で樋口師匠が歌うのはこれが最初で最後。
歌詞は、樋口師匠というキャラクターを投影しているかのように意味不明。
君と丸になれるなら
さよなら三角また来て四角
○×△いつも四角~
とかくは四角四面の五角六角七面鳥~
丸を探して丸を探して
丸になれぬの学ぶため
どこにも無いかも
あるいはあるかも
君かもしれぬ、このかも川で
丸を探して丸を探して
出典:ChordWiki
仮説
誰が見ても、意味などない言葉遊びだと決めつけるこの曲に大胆にもある仮説を立ててみる。
それは、樋口師匠自身のの人生を歌っているのではないかという仮説。
歌詞を考察
さよなら三角
この曲を歌っているのが、鴨川デルタ。
鴨川デルタとは、鴨川(賀茂川)と高野川が合流するギリシャ文字のΔ(デルタ)に似た形をした場所。
まさに、三角とは鴨川デルタ、ひいては京都を意味していると考察。
理由は、歌い終わった後の”私”のセリフ。
師匠の歌を聴きながら、師匠がどこか遠くへ行ってしまうような気がした
そのセリフ通り、代理代理戦争の決着後「旅に出る」と言い残し京都を離れる。
また来て四角
四角とは、樋口師匠と私が住む・下鴨幽水荘の四畳半の部屋を指していると考察。
第10話「四畳半主義者」にて、私は四畳半についてこのようなセリフを残している。
そこで四畳半である。一畳や二畳や三畳比べて、四畳半は実にキレイな正方形になっている。美しいではないか。
「また来て四角」とは、またこの四畳半に戻ってくるということを意味していて、旅に出ると言った4話以降も、”私”のタイムループ内で度々登場している。
〇×△ いつも四角~
色々な図形が並ぶこの部分は、これまで弟子たちに探させたものを指していると考察。
具体的には、以下のものを”貢ぎ物”として弟子たちに買い求めさせた。
以上の貢ぎ物を形で分類すると、こんな感じ。
〇な貢ぎ物
△な貢ぎ物
- 聖護院八ッ橋「生八ッ橋」
□な貢ぎ物
- 上田製菓「コンパラスク」
- 亀末廣「京のよすが」
- 老松「御所車」
おまけとして、小津が”私”に手土産として持ってきた、タイムループする中で何度も登場した「大極殿本舗のカステラ」は四角。
丸を探して丸を探して
弟子を使って様々なものを探し求めていた樋口師匠。
しかし、伝説の亀の子だわしが弟子への最後の要求となる。
最終試験を終えた師匠は、旅に出るのであるが、それを象徴するのが丸いもの。
それは、地球儀である。
とりあえず、世界一周するつもりだ
という言葉を残し、みんなの元から姿を消す。(以降のエピソードでも姿を現すが。)
まとめ
樋口氏が歌う「マルを探して」は、単なる言葉遊び。
そう言われてしまえばそこまでだが、今回は全力で連想ゲームをしてみた。
「無意味なものに全力で」
まさにこの作品と同様の姿勢で取り組めたことを誇りに思いたい。