アニメ好きが考える。ほんとうに「タバコはオワコン」なのか?
こんばんは。
突然ですが、今週はたばこウィークにしようと思います。
理由は、昨日投稿したこちらの記事の反応が良かったため。
タバコを絶っている元・喫煙者の一部の方には、酷な内容になってしまったかもしれませんが、、、
みんなタバコに興味があるんだなと確認できたので、思いつく限りタバコに関する記事を上げていこうと思います。
最近見つけたオシャレアニメ。
オノ・ナツメ原作のドラマチック群像劇。
食わせ者揃いの巨大統一組織“ACCA”を舞台に、男たちの生き様が交錯する。
何と言っても、見どころはタバコ!
第8話を除いて、毎回主人公の喫煙シーンを拝める。
今時(2017年放送)のアニメにしては、超攻めてるなと感心した。
しかし、これを見て思ったことが3つ。
- 最近のアニメって、タバコ出てこなくね?
- オシャレな作品キャラには、タバコは必須だと思うのだが?
- そもそも、「タバコ=おしゃれでカッコイイ」という価値観は古い?
これらの真偽を確かめるべく、ちょっと調べてみた。
若者のタバコ離れ
「若者のタバコ離れ」は、これまでも何となく耳にしてきた。
まあ一応、自分も27歳だから「若者」に分類されるのだろうけど、、、
自分は「今どき若者」の典型なのか、酒、たばこ、ギャンブルは一切やらない。
さて、世間の「若者」はどうだろうか。
「エアトリ」が2019年に10代~70代の男女700名を対象に実施した、「平成の〇〇離れ」に関する調査」結果。
「タバコ」が、堂々の1位!
他にも、新聞・ゴルフ・車・テレビなど、昭和から平成初期に隆盛を極めたアイテムが並ぶ。
昭和のスターと呼ばれる人たちは、ほぼ例外なくタバコを吸っているイメージがある。
そして、そうした人物像は、男性・女性両方の憧れであったはず。
だが、そんな常識は過去のもののようで、、、
「タバコはおしゃれ」なのか?
婚活アプリ「マッチアラーム」を運営する企業が、独身男女3,232名を対象に実施したアンケート結果によると、男女ともに「タバコを吸う異性を魅力的」と感じる人は全体の2割にも満たない。
また、タバコは恋愛対象にも大きく影響を与えるよう。
上は、女性コミュニティ「OKGIRL」が実施した「喫煙男性に対するイメージ」についての調査結果。
「タバコを吸う男性=危険な香りがしてカッコイイ!」というイメージは、完全に過去のものと考えるほうが良さそう。
ちなみに、自分は同棲中の年下彼女に「タバコ吸ったら別れる」とハッキリと言われています。
喫煙願望はないから良いけど、「たかが1本でそれまでの日々が崩れ去るなんて、、、」と考えなくもないです。
まあ、もちろん口にはしませんけど!
彼氏にしたい条件
「タバコ吸ってる男は論外」と考えている女子が多いことは分かった。
じゃあ、「どんな人がタイプなのよ!?」が知りたいわけです。
「尊重」「おもいやり」「フィーリング」「包容力」といった、内面を表す言葉が並ぶ。
いや、むずいな!
この情報からは、タバコとの関係が見えないので話題を転換。
上は、CanCanが2020年に女性を対象に実施した「結婚相手に求める条件」アンケート結果。
「清潔感がある」(1位)、「煙草を吸わない」(8位)、「健康」(9位)。
恋愛相手には見えなかった、愛煙家が目を覆いたくなるような言葉が並ぶ、、、
「タバコを吸っている=清潔感がない、不健康」と一概には言えないが、そういった固定観念がしっかりと根付いてると見てよさそう。
いや~、ますますスモーカーが生きにくい時代となっていますな。
彼氏にしたいアニメキャラ
いまの3次元では、「タバコは害」であることが嫌と言うほど分かった。
では、2次元ではどうだろうか。
hontoが漫画好きの10代~20代女子204名を対象に実施した、「三次元で彼氏にしたい男性キャラクターは?」の結果を見てみる。
1位 風早翔太(『君に届け』)
2位 二藤宏嵩 (『ヲタクに恋は難しい』)
5位 太宰治(『文豪ストレイドッグス』)
5位 巴衛(『神様はじめました』)
まさかの喫煙率50%!
しかも、どれもタバコがトレンドマークのキャラばかり。
つまり、「リアルでは絶対嫌だけど、2次元ならOK」ってこと!?
まあ確かに、ヒロタカも、アカイも、タバコは吸うけど清潔感はあるよね。
まあ、ヒロタカが2位にランクインしているのは「漫画好きであることを共有できるから」という理由が大きいだろうけど。
シーシャは、2.5次元?
昭和から平成にかけて、「タバコ」は紙タバコを指していた。
人類の歴史を見てみると、姿を変えて「タバコ」という文化は何百年と続いてきた。
「清潔感」や「健康」を重視する時代では、新しい「タバコ」が定着しつつある。
中でも、若者を中心に人気なのがシーシャ。
「水タバコ」や「水パイプ」とも言われ、蜂蜜などフレーバーで固められたタバコに炭を置いて熱して、出た煙を瓶の中に溜まった水を通して吸うという中東から輸入された喫煙具。
これは推論だが、若者がシーシャを選ぶ論理構造はこんな感じ。
- 健康を大切にしている
- それは、異性にモテるためにも大切
- もちろん、オシャレは楽しみたい
- ケムリを吸うというオシャレだと考えている
- ⇒健康にオシャレを楽しめるのが、シーシャ
つまり、「ケムリを吸う行為はオシャレ」だという考えは、未だに残っているのではないだろうか。
それが紙タバコから大袈裟な喫煙具に変わっただけで。
「アニメはリアルを映す鏡」も、ほどほどに。
世間的な健康志向の高まりとともに、アニメを初め映像作品からタバコは消えつつある。
だが、オシャレを醸成するにはアイテムが必要。
そして、そうしたものはアナログ的な要素を持っていることが多い。
新聞・タバコ・テレビ。
皮肉にも、「『平成の〇〇離れ』に関する調査」で上位にランクインしたものたち。
アニメなどの映像作品は、何でもかんでも最新を映し出せばいいというものでもない。
懐かしさを求めて、アニメや映画を楽しんだりすることは多いから。
「アニメはリアルを映す鏡」に従った制作も、ほどほどにしてほしい。
近年の没個性的な「異世界モノ」に見られる惨状を生み出さないためにも。