無職と1クールアニメ

「明日休みならアニメみよう」をコンセプトに1クール完結アニメを紹介。ネタバレはありません。

リバイバルとは?アニメと絡めてわかりやすく紹介

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2022年は、昭和・平成を代表するアニメの新作が多数出てきた一年。

まだ終わってないけど。

そういった作品の記事でよく目にするのが、「リバイバル」。

 

「再放送」みたいなニュアンスだよね?

自信をもって断言できないレベルなので、調べてみることに。

リバイバルとは

辞書的な説明もちゃんと確認しておこう。

古い演劇・映画・歌謡曲などが、再演・再上映されること。また、昔の風俗・流行などが、復活・再評価されること。

出典:Oxford Languages

砕けて言うと、「昔やってた作品をもう一回やること」。

リバイバルと似た言葉

リバイバルと似た言葉に、「リメイク」と「リブート」がある。

リブートはあまり聞かないが、リメイクはリバイバルと同じくらいよく耳にする。

 

それぞれの違いは、以下の通り。

リバイバル

昔の作品をそのまま残す

リメイク 昔の作品を基本設定/ストーリーを残して作り直す
リブート 昔の作品に新しい解釈やコンセプトを持たせて作り直す

ゴジラ」を例に挙げて、3つの違いを理解する。

ゴジラ×リバイバル

screenonline.jp

節目節目で、1954年に公開された1作目『ゴジラ』が復活上映されることがある。

また、2023年には山崎貴監督で新作公開が決定している。

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11月3日は、配給会社・東宝が制定した「ゴジラの日」。

新作公開の直前に、1作目の『ゴジラ』が復活上映されたらいいな~。

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ゴジラ×リメイク

1984年に公開された『ゴジラ』。

https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9_000000000044449/item_%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9-1984%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E4%BD%9C%E5%93%81_339934

キャッチコピーは、「30年間の沈黙を破って全世界待望の「ゴジラ」最新作!」。

ここからも分かるように、30年前に日本を襲ったゴジラが再びやってくるストーリー。

「30年前のゴジラ」とは、第1作(1954年公開)に登場するゴジラ

 

ゴジラ作品のほとんどは、第1作の「ゴジラ」を前提として作られている。

だから、ゴジラが出てきても安易に核を使って撃退したりしない。

日本に対してもう言うアメリカやソ連など、既知の生物「ゴジラ」をめぐる政治的駆け引きが見どころ。

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ゴジラ×リブート

庵野秀明が監督を務めた『シン・ゴジラ』。

第一回 シンゴジラ – ドラEVER 【ドラエバーしようぜ!】

それまでの「ゴジラ作品」は、1作目の「ゴジラ」ありきで作られていた。

作中のキャラクターは、ゴジラという怪物を知っている。

だが、『シン・ゴジラ』では1作目同様、ゴジラは初見の怪物。

未確認生命体だから、躊躇なくミサイルを撃ち込む。

だが、これまで何十作もの「ゴジラ」を見てきた観客からすれば、ゴジラは既に知ってる存在。

どれだけ、スクリーンの中の人たちが「初見です」と演じても真新しさはない。

 

そこで庵野監督が考えたオリジナリティが、形態変化するゴジラ

ムービーモンスターシリーズ ゴジラ2016 クライマックスver.,形態変化3体セット

東宝からは「見慣れたゴジラのイメージを壊す」嫌がられたようだが、監督自らが交渉し、肺魚から両生類、そして見慣れた姿のゴジラへと形態を変化させた。

こうした新しいエッセンスを取り入れることで、あまたある「ゴジラ作品」との差別化を図った。

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リバイバルが登場するアニメ作品

話をリバイバルに戻そう。

リバイバルを取り入れているアニメ作品がある。

三部けいによる漫画原作のサスペンス作品。

主人公・藤沼悟は、売れない漫画家。

彼には、特殊な能力を持っていた。

それが、リバイバル

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彼のの意思とは関係なく発動し、直後に起きる「悪いこと(事件・事故など)」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムリープしてしまうというもの。

能力が発動しても周囲で起きるトラブルが回避されるだけで、悟にとってプラスの結果にならないことがほとんど。

そのため、彼は能力に不満を持ちながら暮らしていた。

 

ある日、母・佐知子との買い物中にリバイバルが発生する。

このとき子連れの男と目を合わせたことで、佐知子は誘拐が未然に防がれたことを確信する。

そして、その男が1988年に北海道で起きた連続誘拐殺人事件の真犯人と同一人物であることに気付く。

翌日、そのことを悟に伝えようとするのだが、、、

これまでが、ストーリーの冒頭。

なぜ、リバイバルを選んだのか

この作品は、あくまでミステリー作品。

犯人を突き止めて、犯行を未然に防ぐことが主眼。

そのために、時をさかのぼる能力「リバイバル」が必要。

この作品には、時系列や世界線の説明はほとんどない。

「何度も過去に戻って、少しずつハッピーエンドに近づけます」というのが、基本的なスタンス。

だから、本格的なSFものでお決まりの「タイムパラドックス」は発生しない。

本来であれば、過去を改変すると複数の世界線が出来上がってしまう。

「いまどの世界線にいるのか」「どの世界線がハッピーエンドなのか」といった、時間移動もので語られるテーマは出てこない。

 

「難しいことは知らん。単純に過去に戻ってやり直すだけ」

こうした考えから、再演・再上映の意味を持つ「リバイバル」になったのではないか。

この作品をつまらないと感じる人は、時間に関する都合の良い解釈に我慢ならないからだと想像する。

 

だが、ミステリー作品として割り切ればかなり楽しめる。

殺人に至る経緯やそれに関する伏線など、一度見ただけでは気づけない仕掛けがある。

ポジションを明確にすることは、作品を楽しむうえで最も大切だと感じる。

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要は、リバイバルって?

いろいろ話題が移ったので、最後にまとめを。

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