気付けるか!?伏線が凄すぎるアニメ10選
時に、「あれってここに繋がっていたのか!」と衝撃を受ける時がある。
今回は、「伏線が魅力的なアニメ作品」を10作品を紹介。
仕掛けやトリックが好きな人は、作品選びの参考にしてください。
伏線がすごすぎる1クールアニメ10選
第10位 かくしごと
久米田康治の原作をアニメ化。
娘に漫画家であることを隠し通そうとする父と、その娘の日常を、漫画家のあるあるネタを交えつつ描かれる自伝的ハートフルコメディ。
「かくしごと=隠し事=書く仕事」であることは、序盤に判明。
だが、本当の隠し事とは、母親がいない理由。
第2話には、年齢が書かれた箱が登場。
これは、姫が誕生日を迎えるたびに用意したプレゼント。
このあたりから、「離婚した?」「事故で亡くなった?」などの憶測が飛び交う。
かくしごとの母親については様々な説が浮上していたが、終盤に「母親は海難事故で行方不明になった事」が判明。
そうなると、一つ疑問が。
「事故死なのに、なぜ事前に娘へのプレゼントを用意したのか?」
それは、彼女が病気を患っており死期を悟っていたから。
単なる事故死であれば、事前に死への準備をすることはできない。
この作品は、現実的なレベルで設定されているので、「母親は未来を読む能力を持っていた」みたいな雑な設定はそぐわない。
そうなると、
- 母親は病気を患っていた
- 先が短いことを知っていた
- 娘が成長した時のためにプレゼントを用意した
と考えるのが一番妥当。
このように、単なるコメディ作品と思いきや、随所に光る仕掛けの数々。
笑って泣けるヒューマンコメディはいかが?
第9位 Another
綾辻行人の人気ホラー小説が原作。
「ホラーは活字に限る!」という信条の自分も、トラウマ級のグロシーンには圧倒される。
作中では、いくつもの細かい伏線が張り巡らされている。
- 父親からの着信には名前が表示されない
- 「レイちゃん」と鳴く九官鳥
- 呪いがない学年だと思われていたクラス
特に、九官鳥の謎に気づいた時には軽く声を上げてしまった。
初回から出てくる鳥のレーちゃんは、人真似が上手な九官鳥。
レーちゃんは度々「元気だして?」や「どうして?レーちゃん、どうして?」といったような言葉を口にする。
飼い主である人間と同じ名前をペットにつけないため、この行動に奇妙さを感じる。
しかし実際は、レイコではなくレーちゃんという愛称で鳥が鳴いているため、なかなか違和感に気づくことができない。
そして判明する真実。
この九官鳥が飼われ始めたのはレイコが亡くなった1年半前。
つまり、この鳥は故人を想って嘆いていたおじいちゃんとおばあちゃんの言葉を覚えていて、鳴いていたのだ。
「元気だして?」は、殺人鬼に家族を殺された祖父母を慰めるため。
「どうして?レーちゃん、どうして?」は、祖父母が繰り返し呟いていた後悔の言葉。
「悲しい過去を感情を持たない鳥に語らさせる」
こうした巧みな仕掛けは、なかなか一周見ただけでは気づけない。
第8位 東のエデン
フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」初のオリジナル作品。
記憶喪失の青年と謎の携帯電話を巡るサスペンス・アクション作品。
神山健治が監督を務め、世界観は『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの前時代に当たるとされており、両作には諸々の繋がりがある。
神山監督も、「第1話に全ての伏線をまいた」と公言している。
代表的なものを挙げるなら、
- 第1話タイトル「王子様を拾ったよ」
- 大量の裸の男たちとの写真
- ホワイトハウスと赤いコート
そして、これらの伏線は以下のように回収される
- アニメ版最終回「この国の王様にしてくれ」
- 最終回でのニート再集結
- 第1話ラストに登場する「迂闊な日曜日」
他にも、主人公の初期設定である「裸」には色んな意味が込められている。
- 「裸の王様」
- 「純真性」「ピュアさ」などの精神性
- 裸一貫からのスタート
もっと深読みするなら、のちに登場する「ジョニー狩り」の布石にもなっていると考えることもできる。
流石は「近未来SFの傑作」とも呼ばれる名作。
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第7位 彼方のアストラ
篠原健太の漫画を原作としたテレビアニメ作品。
SFであると同時に、宇宙船という閉鎖空間の中に刺客がまぎれこんでいる「クローズド・サークル」というミステリー的な要素もあり、複数のジャンルにまたがる。
この作品の舞台は、西暦2063年。
大きな謎と言えば、以下の3点。
- なぜ、彼らは標的となったのか?
- 裏切り者の正体は?
- 彼らの母星とは?
特に、カナタたちが標的となった理由への伏線が凄まじい。
- 全員が特殊能力を持っている
- 親からの愛情に飢えている
- 記憶の研究に携わる父親
- 似すぎている義理の姉妹
まだ見たことのない人は、上記を意識しながら見てみてほしい!
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第6位 四畳半神話大系
2010年には『ノイタミナ』にて放送された。
四畳半で広がる妄想キャンパスライフ。
平凡な大学生のパラレルな学生生活を「私」という独自の語り口調とシュールな笑いを描く。
まるで謎の塊のような作品。
アジカンが歌うオープニング映像は伏線が詰まっている。
進んでも進んでも変わらない間取り。
回転する登場人物たち。
揺れるモチグマン。
これらのことから、どのような仮説が導かれるか?
それは、是非とも自分の目で確認していただきたい!
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第5位 ID:INVADED イド:インヴェイデッド
舞台は、大量殺人や猟奇殺人が続発する現代日本。
「蔵」「ワクムスビ」「イド」など、独特な概念・アイテムが魅力。
細かい仕掛け(伏線)が随所に散りばめれている本作。
こちらの記事で、監督・あおきえいは「見直す方に注目してほしい伏線」を挙げている。
例えば第2話で松岡黒龍が殺人鬼“穴空き”の隠れ家の壁を叩いたとき、部屋全体が映るんですがそこに彼に関するヒントが描かれています。
また名探偵・穴井戸に関しては第8話“DESERTIFIED”の発言を注意して聴いてみると、のちのちそういうことだったのかと楽しんでもらえると思います。
作り手の「コール」に、レスポンスすべきは僕ではない。
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第4位 バッカーノ!
成田良悟の小説を原作にした群像劇アニメ。
錬金術師達が作り出した不死の酒を巡って起こった、不死者と人間の物語。
これは、伏線回収を目的とした作品と言っても過言ではない。
- なぜ、大人数の登場人物がいるのか?
- なぜ、複数の時代にまたがっているのか?
- なぜ、キャラは顔が似ているのか?
これら全ては、作品を複雑により面白くするためのトリック。
是非、人物相関図とともに至極の群像劇を楽しんでいただきたい。
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第3位 僕だけがいない街
時が巻き戻る現象・再上映(リバイバル)に悩まされる青年・藤沼悟の物語。
ドラマ化・映画化もされた人気作で、サスペンスでありながらどこか懐かしさを感じる一作。
前半は「誰が真犯人なのか」、後半は「犯人をどう追い込むか」に主眼を置いて見るべき作品。
特に感心したのが、「蜘蛛の糸」にまつわる伏線。
真犯人は、ある日を境に自分の邪魔になる人の頭上に糸が見えるようなり、それを断ち切るために殺人をするという話。
これは、第11話の冒頭。
実は、この蜘蛛の糸は11話のOPにも登場する。
比較対象として、第10話のOPでは。
わお!よくできてる~!
というか、このショットだと真犯人ほぼ特定できてしまうな・・・。
他にも、「蜘蛛の糸」が描かれるシーンがあるので、既に見た人も探してみてほしい。
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第2位 がっこうぐらし!
「まんがタイムきららフォワード」連載中の人気漫画をアニメ化。
原作者がシリーズ構成で制作に参加している。
かわいらしいキャラからほのぼのを期待してみると・・・!?
個人的「最も衝撃的な第1話」アニメ。
「第1話に伏線が凝縮された」アニメと言い換えることもできる。
- 「生徒会室」のプレート
- 屋上菜園の十字架
- シャベルを持つくるみ
- 謎の会話 ゆき:「そういえば この前 部活忘れて家に帰りそうになった」くるみ:「あぶねえな」
- 食事はレトルト食品とカンパン
いや、勘の良い人ならこちらのファーストカットでも分かるかも知れない。
また、宣伝物にもいろいろな仕掛けが。
深夜覗いてみると・・・?
飛ばさないで毎回見て!
作中外さまざまな仕掛けが散りばめられた、名作をどうぞ!
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第1位 オッドタクシー
主演・花江夏樹 × 芸人 × 脚本・此元和津也 × 音楽・PUNPEEによるオリジナルテレビアニメ。
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。
彼が運ぶ、クセのある客との間に起きる”奇妙な出来事”の先には一体なにが?
最終回を前に、これだけの謎が残されていた。
- 登場人物が動物である理由
- 小戸川宅の押入れの中身
- ミステリーキッスの仮面
- 三矢を殺した犯人
- ドブの足を撃った人物
「おいおい、ちゃんと回収できるのか?」
そんな心配どこへやら、30分で見事に回収してみせた。
年間300本のアニメを見ているが、これほど1クールで語り切ったアニメ見たことがない。
と思いきや、、、
オーディオドラマもヤバい。
映像、音声、Twitter
余すことなく全てを楽しんでもらいたい。