整形はアリかナシか?
アニメ『デカダンス』の中で、気になる看板を見つけた。
肌屋
作品の中にも外にも、公式解説が見当たらなかったので推測。
読んで字のごとく、「肌を変える場所」。
『デカダンス』はゲームの世界なので、「プレイヤーが自分のアバターを変更できるお店」に当たる。
現実世界で言うと、美容クリニックあたり?
「髪を切る場所=床屋」に音を近づけて、「肌をイジる場所=肌屋」になったのかな?
まあ、要は整形する場所。
そんなこんなで、今回のテーマ「整形はアリか?」。
二重手術などを手軽にする人も増えたいま、受け入れる人が大半を占めると予想するのだが・・・?
世間の声
2021年の調査では、全体的には肯定/否定は、ほぼ半々という現状。
年代別で見ると、20代は68.5%、30代は58.5%と過半数が肯定的。
一方、50代は53.5%、60代は60.0%と否定派が過半数を占める。
当然ともいうべきか、若年層ほど肯定的で年配者ほど否定的な考えであることが分かる。
続いて、肯定/否定派の意見について見ると。
肯定派
- 本人が希望するなら他者がとやかく言うことではないと思う
- コンプレックスは美容医療でしか治せない場合もある
- なりたい自分になることは良いこと
- 人工的にでもきれいになろうという考えは尊重できる
否定派
- 脱毛やホクロの切除などは良いとは思いますが、親からもらった顔をいじるのは否定的
- その後のこと(メンテナンスなど)を考えると、一時の感情でやっていいのかどうか…
- 基本的に若い人たちには化粧もしてほしくないくらい、自分の本来の姿を変えることには反対
自分の意見
シンプルに言うと、「やりたい人は勝手にやれば?」なスタンス。
正直、自分は容姿に恵まれている方だと思っているから、整形をやろうと考えたことはない。
結婚を考えている彼女と整形について話したときには、「整形はしてくれていい。整形で自信が持てるなら止めない」と伝えた。
ただ、コンプレックスだと感じているところがあるなら、顔だろうが内面だろうが変えようとするのはあたり前。
よくモラル的に「親からもらった体にメスを入れるのは不義理だ」的なことを言う人がいるけど、「与えられた体に不満を感じている場合、その十字架を一生背負いなさい」と言ってるとも聞こえる。
身体は親ではなく本人のモノで、それをどう扱うかは本人が決めるべきこと。
今や数万円でも二重手術ができるような時代。
メガネからコンタクトに変えて、印象が明るくなって周囲からも注目されるというケースは多い。
「外見を変える=自信がつく」?
基本的に、整形には賛成。
ただ、「外見的に変われば自信がついて人生変わる」という考えは危険だと思う。
所詮、美しさは相対評価。
どれだけお金をかけて理想の顔になったとしても、元々恵まれている人に劣るというケースは往々にしてある。
それに、骨格は変えられない。
いわゆる「顔がデカい」人は、多少削っても顔はデカいまま。
「パーツは整っているけど、顔でかくね?」というニューハーフの人がその典型。
つまり、整形という努力が必ずしも結果に繋がるとは限らない。
むしろ、何も手を加えていない人に劣る現実が続くと、自己肯定感の低下につながるリスクもある。
自信とは、他人からの承認によって成立するものだから、「整形→顔が良くなる→他人からの評価が上がる→自信がつく→人生が良くなる」という順番通りにいく保証はない。
問題は、「身近な人でも受け入れられるか?」
若者を中心に、整形を受け入れる声は増えると思う。
それに、恋愛対象外のおじさんたちに反対されても、同世代の人が良いと思ってくれれば良いというのが若者的な発想。
医療技術の向上ともに、外見だけで「整形をしたかどうか」の判断なんてつかなくなる。
整形して容姿が良くなることで、恋愛や仕事などで機会が増えるのは事実。
整形に対する偏見をなくしましょうという動きはたしかに大切。
ただ、身近なこととして受けれられるかは別の次元の話。
現状では、「整形してある程度良い感じになったけど身近な人には話せない」と考えている人が多い。
整形をタブー視しないように、打ち明ける側/打ち明けられる側のリテラシーを高めていけたらいいのではと思う。
整形に関するアニメ作品
www.youtube.com2020年の韓国のアニメホラー映画。PG-12指定作品。
原作はオ・ソンデの漫画で、日本ではLINEマンガで『奇々怪々(朝鮮語版)』というオムニバス漫画に収録されている。
小さい頃から外見に強いコンプレックスを持ち、人気タレントのメイクを担当しているイェジ。タレントからは罵倒され、ふとした偶然で出演したTV番組では、自分への悪意ある書き込みで自暴自棄に。そしてある日、巷で噂になっている“整形水”がイェジの元へ届けられた。顔を浸せば、自らの手で自由自在に思い通りの容姿へと変えることができてしまう奇跡の水。後遺症も副作用もない。美しくなりたいという欲望に駆られ、イェジは“整形水”を試すことを決意する。全く新しい人生を歩むために。それからしばらくして、周囲で不審な出来事が起こり始める…。
出典:公式サイト