ビジネスマン必見!『四畳半神話大系』小津が教える最強の処世術
「あいつは誰にでも可愛がられる」
「あいつはどこでも上手くやっていける」
「どうして、あんなやつが出世するんだ・・・」
(最後の妬みは置いといて、、、
どの世界にも世渡り上手は存在します。
能力やスキルはそれほどでもないのに、出世していく羨ましい人が!
今回は、屈指の世渡り上手キャラを取り上げます。
『四畳半神話大系』に登場する小津です。
スネ夫を不気味にしたようなこのキャラクターは、作中で「バラ色の大学生活」を望む”わたし”の行く手を阻みます。
まるで悪魔のような描かれ方をしますが、どの世界線にいても出世を収める彼の処世術には目を見張るものがあります。
今回は、小津というキャラクターを解剖し、出世する秘訣を抽出しようと思います。
出世に必要な要素
小津自身、出世の秘訣について以下のように語ります。
非の打ち所がない人柄、巧みな話術、明晰な頭脳、かわいらしい容貌、混沌と溢れて尽きることのない隣人への愛、人から愛される秘訣はこれです
小津の言葉を真に受けると、”わたし”のように彼の術中にはまりかねないので少し加工を加えて、出世に必要な要素をまとめます。
- 愛らしい見た目
- 人懐っこさ
- 巧みな話術
- 太鼓持ち
- 尽きることのない愛嬌
ここからは、これらの要素を小津の言動に照らし合わせて見ていきましょう。
愛らしい見た目
作中の”わたし”は小津の容貌を以下のように語ります。
夜道で会えば10人中8人が妖怪と納得する
確かに妖怪みたいではありますが、これはややネガティブすぎる気も、、、
中立的な評価を下すなら、
- やや小さめ
- 釣り目
- 耳が立っている
- 口が横に伸びている
- 坊ちゃん風の髪型
中立的な評価を試みたら、妖怪の説明みたいになりました。”わたし”の評価は、偏っていなかったと言えるかもしれませんね。
右往左往してしまいましたが、ここで言いたいのは完全無欠な整った容姿は出世に必要ないということです。
むしろ、あまりに整いすぎていると近寄りがたさを演出してしまいます。
実際、ふくよかで決して二枚目というより三枚目に分類される人がトップ営業マンというケースは結構あります。
人懐っこさ
距離感が近いというのも、小津の特徴の一つ。
自分の青春を邪魔されている”わたし”には、”ズケズケ”というように映るのでしょうが。
現実社会でも、「この人よく話かけてくるな」という人が優れた営業マンというケースは多いです。
彼のように、多少”ズケズケすぎる”ぐらいが、出世への近道かもしれません。
巧みな話術
小津にその気にさせられる”わたし”は、『四畳半神話大系』の大きな見どころ。
ここでは、”わたし”を服従させる小津の巧みな話術がこちら。
なにを言っているんです。黒のキューピットとしての誇りはどうしました?世間の目を気にして信念を折り曲げるんですか?僕が身も心も捧げたのはそんな人じゃありませんね~過酷と偏見に耐えてきたからこそ、今のあなたがあるんじゃないですか?彼らは現実を見失っているんです。あなたが慶弔不発な夢に浮かれる者たちに鉄槌をくださねば!さあ、いざ。
ポイントとしては、
- 共犯関係を植え付ける
- 相手の使命感を高める
- 大義を意識させる
ちなみに、このセリフはリア充たちに向けて花火を打ち込むのをためらう”わたし”への言葉。
上司でも営業マンでも、もしこんな風に言われたら”YES”と言ってしまいますよね。
太鼓持ち
『ドラえもん』のスネ夫よろしく、小津も上の人を分かりやすく持ち上げます。
さっすがだな~師匠は
ポイントは、分かりやすくハッキリとすること。
二人に共通するのは
- 前かがみ
- 手は前に
- 笑顔で
- シンプルな誉め言葉
古典的ですが、褒められると嬉しいのはいつの時代も変わらないもの。
尽きることのない愛嬌
小津が悪魔的な邪魔をしながらも、”わたし”含め小津が愛される最大の理由は、この愛嬌にあると言えるでしょう。
師匠、スイマセンでした。
二重スパイとして動いていたことを白状するシーン。
裏切られた樋口師匠も「これは一本取られた」と言うばかり。
失敗をしても愛嬌で乗り切ってしまうまさに小津が出世することが想像できてしまう象徴的なシーンですね。
まとめ
アニメ界屈指の世渡り上手キャラ・小津について見ていきました。
「アニメだから周りがコメディとして成立するんだ」という声は当然あるでしょう。
しかし、現実社会でも取り入れられる言動や姿勢は、大いにあるはず。
そして、いつの時代も出世する人間というのは、小津のような要素を持っているのも事実。
小津の処世術という観点で、『四畳半神話大系』という作品を見てみてください!