変り者の集まり？アニメ『四畳半神話大系』『東のエデン』に見る京大生の５つ特徴

「変り者」「変人」だと言われる京大生。

大学時代、百万遍のほど近くで塾講師としてバイトしていたこともあり、京大生の知り合いは多かった。

個人的な見解と巷で言われている京大生の特徴としては、以下の５つが挙げられる。

こうした京大生に対するイメージを、アニメではどのように描いているのだろうか。

今回は、『四畳半神話大系』『東のエデン』内の京大生キャラを参考する。

Uživatel 心に響く言葉 na Twitteru: „可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である。｢四畳半神話大系｣(樋口師匠)／森見登美彦 https://t.co/zyFUM7QO7D“ / Twitter

変り者のオールスター『四畳半神話大系』の中でも象徴的な人物・樋口師匠。

和服姿という風貌、大学の後輩を「弟子」とするスタンス、画像のような奇怪な行動、変り者要素を挙げれればキリがない。

この謎のキャラについてもっと知りたい方は、こちらの記事を参照いただきたい。

やあやあ、我こそは恋の邪魔者！浮かれた諸君に向けて天誅を下す！

『四畳半神話大系』で”私”と小津が、鴨川デルタにいるリア充たちに打ち上げ花火を打ち込むシーン。

これを行動力があると言うのが適切かどうかは分からないが、いわゆる「リア充爆発しろ」を行動に移していると見れば納得できなくもない（笑）

四畳半神話大系 : アニメの終わり方

同作から、象徴的なシーンをもう一つ。

”私”の邪魔をする小津は、行動力の塊のような人物。

ソフトボールサークル「ほんわか」から飛行船を強奪しようとする。

その理由が、彼女と五山の送り火を見下ろすためという”京大生らしい”変人ぶりが伺える。

『四畳半神話大系』の城ケ崎は、”カオリ”というドールを愛でるという趣味（性癖）を持っている。

表向きは、映画サークルの部長であり、独自の帝国を築くカリスマ性を持った人物だが、そうした活動の原動力となっているのは、自分だけの趣味なのかもしれない。

『東のエデン』板津豊は、凄腕のハッカー。自室に引きこもネットから世界の動向を監視する。

彼がアドバイザーを務め開発された「世間コンピューター」は、「○○になる確率」と入力すると、その日が訪れるまでの日数が表示され、ゆくゆくはエデンシステムと組み合わせることで、正確で完璧な未来予測ができるのではないかと検討されていた。

山中教授をはじめ、ノーベル賞受賞者を数多く輩出している京大。世界を変える発明を生み出すカギは、”他とは違う”点にあるのかもしれない。

『四畳半神話大系』の”私”は、どの世界線でも「バラ色の大学生活」を送れないと悟ると以下のようなセリフを残し、引きこもり生活を送る。

私は大学入学以来、この四畳半を断固として支持してきた。

四畳半こそ、私の世界の全てである。

ここがわしの秘密基地じゃ

『東のエデン』のパンツこと板津豊も、ボロアパートの四畳半に引きこもりネットの世界を漂う。

この２人が根城にしている「四畳半」と住まいには、「偉大な文化人＝古アパートに住んでいた」というステレオタイプが投影されているのではないだろうか。

太宰が住んでいた「碧雲荘」、手塚治虫らが住んでいた「トキワ荘」。

文系の最高峰と言われる京大。先人たちに倣い、文化人たる生活を送ろうとする京大生のプライドが感じられる。

失踪したニートどもの敵をとってやろう思うたんよ。

『四畳半神話大系』の樋口師匠が苦手とするのが、図書館の取り立て。

返却を求める隊員が訪ねてきた際、窓から颯爽と逃げる姿は反逆者そのもの。