1クールアニメ『ブギーポップは笑わない(2000年版)』感想や評価!退屈だから、ブギーポップも統一教会も存在感を増す
ご飯を食べながら、なんとなく見始めた。
一旦停止し、食事をやめた。
見る時は部屋を暗くして、食事は控えてください。
作品情報
制作会社 | |
監督 |
金田 龍 |
キャスト | |
ジャンル | ミステリー・SF |
ストーリー
学生たちの間でまことしやかに噂される謎の存在“死神”ブギーポップ。「口笛を吹きながら現れる」「その人が一番美しい時に、それ以上醜くなる前に殺す」など、一見不可解ながらも真実味を帯びたその噂の数々。その正体は女子高生・宮下藤花の別人格だった。
出典:U-NEXT
個人的ベスト
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キャラ 特になし
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エピソード 第5話「間奏~Interlude~」
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シーン 虫を貪る城之内
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セリフ 「退屈しのぎだよ、合成人間だって退屈するんだよ」(警官・第5話)
個人的な感想
みんな退屈なんだよ
LINEを開くと、今日もあの方の国葬についてのニュースが流れてきた。
あの事件から2カ月あの方の名前をよく目にする。
在職期間中よりも頻繁に。
暗殺されたという事実を知って最初に抱いたのは、悲しみではなく高揚感。
大変不謹慎かもしれないが、「日本もこんなことが起こるんだ」という言いようのないフワフワした感じ。
たぶん、それは自分だけではないと思う。
それから2カ月、統一教会を初めとする陰謀論に花が咲く。
テレビもなく、ネットニュースを見に行くわけでもない自分ですら、それまで聞いたことのない協会名はすっかりお馴染みになった。
この記事を書くにあたって「安倍首相 暗殺 陰謀」とGoogle検索してみたら、目がくらむほどの情報が得られた。
本も出ていて、退屈しのぎに以下の2冊を覗いてみた。
2冊目なんか、Amazonカテゴリー物理学のベストセラー1位になっていた。
中身はスピード出版名に恥じないデキで、前者は「事実情報を一通り書き並べました」、後者は「オカルト用語を散らしてみました」という内容。
こんな本(本と呼べるかは怪しい)が、ベストセラーになってしまう現状と『ブギーポップは笑わない』で描かれる現代が重なって見える。
”いま”を生きる人たちは、退屈なのだと。
だから、事件から2カ月経っても陰謀論熱は冷めないし、ブギーポップは誰の前にも現れるし。
最近フェイクニュースが話題に挙がるが、それは真実の価値が減っている証だと思ってる。
”いま”を生きる僕たちは、流れてくるニュースが真実かどうかにあまり興味がない。欲しいのは、退屈を満たしてくれるかどうか。
だから、そそるタイトルを冠した内容のない記事や本がベストセラーになるし、暴露系YouTuberが政治家になれる。
この流れは止められないし、抗う必要もない。
リアルから真実だけを抜き取ろうとするのではなく、虚像から真実を見出すことの方が生産的だと思う。
つまりは、アニメを見ようってこと。
シリアスなテーマを語ると、着地が難しい(汗)
世間の評価
2.7/5(20) | |
あにこれ | 3.2/5(88) |
位/1784位 |
個人的な評価
総合 | ★★★ |
ストーリー | ★★★ |
作画 | ★★★ |
キャラ | ★★★ |
声優 | ★★★ |
第1話 | ★★★ |
最終回 |
★★★ |