無職と1クールアニメ

「明日休みならアニメみよう」をコンセプトに1クール完結アニメを紹介。ネタバレはありません。

教養とは?アニメと絡めてわかりやすく紹介

週に一回参加している読書会にて、ある人が教養についての本を紹介していた。

本の中身は、「一日一つのテーマで教養をつけましょう」的なもの。

なるほど、確かに本屋さんにいくと「大人の教養」や「教養を磨こう」みたいな本がたくさん目にする。

 

最近『機動戦士ガンダム』を見始めたのは、まさに教養のためだった。

まだ2話しか見ていないためか、「ガンダムが自分の血肉になってる感」は全くない。

白状すると、ガンダムを見始めたのは大好きな岡田斗司夫さんがYouTubeで言ってたからなんだけど。

人気ユーチューバーが言ってたから、という理由で片付けるのはいかがなものか?

「イマドキの若者」的で嫌気が指してきたので、改めて教養について考えてみようと思う。

教養とは何か?

教養とは、会話である。

 

哲学者ぽいことからスタート。

ノートに書きなぐった結果、このシンプルな言葉に行きついた。

 

よく似た言葉に「知識」がある。

まずは、「知識」との違いを考えよう。

知識と教養の違い

自分は知識と教養を、こんな風に理解している。

知識とは、引出し。

教養とは、引出すこと。

 

知識量が多いことを「引出しが多い」と表現する。

しかし、「いろんなことを知ってる人」と「教養がある人」は必ずしもイコールではない。

また、口にから出る言葉以外からも教養を感じることがある。

歩き方や食べ方、お辞儀からも、教養がにじみ出ている人もいる。

 

「教養がある」とは、「ちゃんとしてる」「信頼できる」「魅力的」など、価値が認められている状態を指している。

つまり、「持っている」「知っている」こと自体に価値はない。

 

では、魅力的な会話をするためには、以下の3つを満たさなければいけない。

  1. 知っている
  2. 結びつける
  3. 表現する

「何となくすごく面白そう」は、1を満たせていない。

「詳しいことは伝わるけど、絶望的につまらない」は、2を満たせていない。

「内容は面白いんだけど、絶望的に伝わらない」は、3を満たせていない。

 

つまり、教養という価値に繋げるには「知識」「想像」「言語化」が必要だということ。

全てが繋がる世界

会話のために教養が必要なら、アニメじゃなくても良くない?

そう考えるアニメ嫌いな人もいるだろう。

 

そんなあなたにクエスチョン。

本は読まないですか?

映画は見ないですか?

音楽は聴かないですか?

美術館に行かないですか?

 

これら全てに”NO”と答える人は、ほぼいないと思う。

ここで伝えたいのは、絵画も音楽も文学も映画もアニメも、それぞれが独立しているわけではないということ。

例えば、映画『ブラックスワン』は、アニメ映画『パーフェクトブルー』に影響を受けていると言われいてる。

また、漫画『よふかしのうた』は、Creepy Nuts『よふかしのうた』からインスパイアを受けて作られている。

「作品」と呼ばれるものは、常にジャンルという垣根を越えて、それぞれが影響を与え合ってできている。

 

そういう考えに立つと、「文学が上で、映像作品が下」や「漫画が上で、アニメが下」などの議論がいかに不毛であるかが分かると思う。

それぞれの形態にはそれぞれの魅力がある。

実写でしか表現できない魅力があるから映画があって、2次元でしか表現できない魅力があるからアニメや漫画がある。

 

とは言え、受け付けやすいものとそうでないものがあるのは当然。

だが、「このジャンルが優れていて、あのジャンルが劣っている」と決めつけると、先ほど教養に必要な「知っている」対象を狭めることになる。

 

もし、自分が音楽しか聴かないとしても、相手は音楽に全く興味がないという場合は往々にしてあり得る。

自分が提供できる引出しが音楽しかなかったら、相手との距離が縮めることは難しいだろう。

 

また、教養がある人と言われる人はたいてい、いろんなジャンルを語れる。

例えば、冒頭に言及した岡田斗司夫さん。

www.youtube.com

ジブリやアニメの人」という印象が強いが、社会時事や音楽、実写映画など様々なテーマについての動画を出している。

また、アニメの解説で映画の引用をしたり、社会時事をアニメに絡めて話したりと、横断的なのも特徴。

「アニメだけで魅せる」「音楽だけで魅せる」のは、教養ではなくプロフェッション(職業)。

何のために見るのか?

最後に、楽しみ方について。

最も重要なのは、楽しみながら教養を身につけること。

 

教養は、ビジネス的な成功につながることが多い。

だからその手の啓発本が絶えないのだけど。

だが、実利ばかりを求めてしまっては「一夜漬けの資格勉強」と変わらないし続かない。

 

今回は「アニメ×教養」のテーマで語ってきたので、アニメの楽しみ方を紹介。

まず、アニメを見る目的は2つあると考えている。

1つは、エンタメ。

分かりやすく言うなら、「ただ楽しむため」。

 

もう1つは、教養のため。

例えば、友達から「最近恋人と上手くいっていない」と相談をされた場合。

教養があればこんなことができる。

 

昨日見たアニメで主人公がこんなこと言ってたよ。

「恋人は自分を映す鏡なんだ。恋人とうまくいっていないのは、自分に自信がない証拠。自信がない自分を直視したくないから、恋人にもきつくあたってしまう。だから、君ができることは鏡に向かって謝ることだよ」

なんか深い言葉だよね。

ところで最近、上手くいっていないと感じることあったりする?

 

みたいな。

テキトーに考えたセリフなので、追求しないでください。

 

1つ目の「エンタメ」としてアニメを見るなら、効率重視。

倍速でも10秒スキップでも、あらゆるものを使って効率的に見るといい。

 

だけど、教養としてアニメを見るなら、じっくりと手を動かしながら見るに限る。

自分は、記事(価値)にするためにアニメを見る時は、スマホで流しながら、PCでメモを取るようにしている。

 

手を動かしたものしか残らない。

これは絵画鑑賞でも同じ。

ただボーっと絵を眺めているだけでは、美術館を出たあと残っているのは「ゴッホのヒマワリを見れた」ぐらい。

 

「教養は脳に汗をかいて手に入れる」と、どこかの本で言っていた。

汗をかきながらアニメを楽しむ。

週に一回ぐらいは、そうした時間を作るのも良いかも。

今回取り上げたアニメ作品

機動戦士ガンダム | アニメ動画見放題 | dアニメストア

ロボットアニメの金字塔にして、ガンダムの原点!

1979年から放映された日本サンライズ制作。

対象年齢を従来より引き上げた、ロボットものとしては最初のジュブナイルアニメ。

ロバート・A・ハインラインSF小説『宇宙の戦士』の影響を受けた作品ともいわれている。

 

戦争を舞台としたリアリティに富んだ人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」(MS)と呼ばれる兵器の一種として扱う設定を導入したことで、1980年代初頭から半ばにかけてのロボットアニメ変革の先駆けとなった。

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www.youtube.com

コトヤマの漫画原作をアニメ化。

タイトルはヒップホップ・ユニット、Creepy Nutsの楽曲「よふかしのうた」に由来。

コミックス第1巻が発売された際には同楽曲を使用したコラボPVが公開された。

また、アニメのエンディング曲にも起用された。

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