無職と1クールアニメ

「明日休みならアニメみよう」をコンセプトに1クール完結アニメを紹介。ネタバレはありません。

日本の未来はすべて「テンテンさん」が教えてくれた

先ほど入ったコンビニ。

”半”自動精算機で小銭を出すのを見守ってくれたのは、テンテンさん。

名前と外見から、中国人女性であると予想。

 

お団子ヘアーではなかったが、あのアニメキャラが思い浮かぶ。

テンテンvsテマリ(中忍試験)NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム4(S RANK NO DAMAGE) - YouTube

なんだか懐かしい気持ちになった。

 

最近は、外国人のコンビニ店員は珍しくなくなった。

大阪市内ということもあるだろうが、ファーストフード店でも外国人がシフトを支えていると感じることが多い。

実際はどうなのか?

2018年のデータだが、大手4社ともいずれも外国人従業員比率は5%を超える。

毎日新聞

2018年の外国人労働者が100万人強だから、日本で働く外国人の2人に1人の勤務先がコンビニということになる。

5割!

 

アルバイトが本業の大学生(学業の人も一部いるが)と比較してみると。

DIME

2020年に「Sync Up(シンクアップ)」が大学生600名を対象に行った調査。

アルバイトをしている大学生のうち、コンビニで働いているのは6.2%。

「塾」や「ファミレス・レストラン」などに次ぐ5番目に多い勤務先。

半分がコンビニである外国人に比べると、大学生はかなり選択肢が広いと言える。

外国人店員が増えた理由

なぜ、コンビニでの外国人店員が増えたのか?

理由は簡単。

日本人がやりたがらないから。

先ほどの大学生の実態でも分かるように、ほとんどの日本人はたくさんの選択肢がある。

コンビニは、その地域の最低賃金レベルであることが多い。

「選べるのだから、もう少し待遇の良い職場を」というのが日本人の考え。

しかし、高齢者など一般的な募集要件を満たさない人たちもいる。

朝や午前中のコンビニに高齢者スタッフを見かけるのは、そういった事情から。

また、コンビニをはじめサービス業では慢性的な人手不足を抱えいている。

積極的に外国人を採用するのは、とりあえず店頭に立つ人を確保するためというのが実情だろう。

そして、日本全体に「コンビニは最終的な受け皿」という共通認識が浸透した今、働き盛りの日本人は「コンビニで働くのは負け犬」みたいな考えがあると思う。

そんな彼らの受け皿が、コロナ禍の巣籠り消費によって生まれた。

UberEatsなどのデリバリーだ。

コンビニや飲食店よりも柔軟性があり、専業にしている人も多いと聞く。

だが、行動規制とともにデリバリーニーズは縮小しつつある。

完全にオフラインに逆戻りすることはないが、どんどん稼ぎにくくなることは明らか。

担い手は、若者から高齢者・外国人に

令和以前は、学生や若手フリーターが、コンビニのメインプレイヤーだった。

しかし、人手不足の深刻化と外国人受け入れの流れにより、コンビニは「社会の最終的な受け皿」の側面が強くなった。

都会を中心に「コンビニで働く人は社会的弱者」という共通認識が出来上がっている。

同時に、以下のことに気づいてしまった。コロナによる行動規制が解けつつある今、2つの問題を抱えている。

  • 外国人でも問題なく回る
  • むしろ、好待遇を求める日本人よりも扱いやすい

言い換えると、コンビニという最も大きな受け皿は、外国人と高齢者で埋まりつつある。

巣籠りニーズが縮小することで、稼げなくなった日本人を誰が受け入れるのか?

コンビニで出会った「テンテンさん」から、日本の暗い未来展望にたどり着いてしまった。