アントニオ猪木を悼んで。アニメの名ビンタシーンを集めてみた
このニュースが流れてきた時、目を疑った。
本人には申し訳ないが、一文字違いのモノマネ芸人さんを利用した「釣りニュース」かと。
自分は、格闘技には疎い平成生まれ。
そんな僕でも、アントニオ猪木さんが伝説的なプロセスラ―だったことは知っている。
モノマネ番組では必ずネタにされるし、アニメにも登場してきたから。
たぶん、僕のような若者にとって最も身近なアントニオ猪木と言えば、闘魂注入。
小さい頃からバラエティの中で、猪木が登場してきてビンタするという流れがあった。
どうしてそれが生まれたのか、どうして猪木なのか、は知らないけど。
”お笑い”の一部なんだろうけど、そのビンタシーンに見る猪木はどこかカッコよかった。
注入された方も、痛そうにしながらも感謝しているようだった。
コンプラとかがうるさくなって、ああいうノリは少なくなっていったと思う。
自分なりに、偉大なるアントニオ猪木さんを悼む方法を考えた。
「アニメとビンタ」
アニメとともに生きる自分にはこれしかない!
アニメ史に残る名ビンタシーン
しずか『ドラえもん』
国民的アニメでは、お決まりの1シーン。
特に、お風呂を覗いてしまった時には容赦ない一発が飛んでくる。
女の子の防衛本能によって、のび太のメガネは何度葬り去られたか、、、
桜島麻衣『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
第3話より。
衆人環視の中の強烈な一打。
抱きつかれることによる抵抗よりも、「自分を忘れない」という約束を破られたショックが込められていると推察。
ちなみに、許しを請う主人公に対して「一生許さない」と言い放ち、足を踏みつける。
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宇佐美夏樹『つり球』
「お兄ちゃんのせいだ! プレゼント渡そうとしたのに! 喧嘩なんかするから!!」
「やだ! お兄ちゃんなんかに作ってほしくない!」
「お兄ちゃんのバカ!」
立て続けに非難してくる妹に我慢ならず出てしまった一発。
家族の絆として作ってくれた、妹の思いやりには気づかずに。
突発的に出てしまうことってあるよね。特に、相手が子供や年少者だと。
この後、妹に謝り兄弟の絆が強まるという意味では、ビンタも必要なのかも。
オリヴィア『あそびあそばせ』
日本語がよく分からないという体でルール度外視の一発。
なんの前触れもなく放たれたこと以上に、ブタレタ側の顔芸に衝撃を受ける。
”あそび”で人をビンタするのは、良くない。うん、良くない。
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聖哉『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』
男が女をブツという禁忌。
案の定、このビンタには「女の子に暴力はダメ」「フェミニズムの欠片がない」といった批判が寄せられる。
これを考えれば、女性アイドルにも手加減なしの闘魂注入していたアントニオ猪木って、ヤバいな。
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ナミ『ワンピース』
第880話より。
着替えやシャワーを覗いた男性陣を一蹴する”おふざけビンタ”が多いワンピースだが、これは珍しい”シリアスビンタ”。
本当の仲間だと信じていたからこそ出た一発。
ケンカ別れのようになってしまったことに、ナミは後悔することに。
友情や絆を示す本気の行為として、ビンタにはそれなりの重要な意味がある気もする。
中野二乃『五等分の花嫁』
第6話より。
次女から痛い一発をもらう家庭教師。
やっぱり、相手に誤解を与えるようなことは言うべきではないね。特に、女性相手には。
そんな教訓を得る男性必見のビンタシーン。
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エリス『無職転生』
初対面でいきなりのビンタ。
主人公による先制パンチ成功と思いきや、何十倍もの反撃が待ち受けていた。
ビンタを食らった時に見せた幼い娘の顔、その後すぐに顔を見せる凶暴な獣のような顔。
エリスの二面性が凝縮された1シーン。
ブライト『機動戦士ガンダム』
殴ったね!親父にもぶられたことないのに!
誰もが聞いたことがある名セリフ。
実は、微妙に改変されているらしく、 実際に劇中で発せられたセリフは「 二度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに! 」だそう。
アムロ同様、親父にもブタれたことがない子どもはいる。
そんな若者相手にも、親に変わってビンタしていったと考えると、猪木って偉大だと思う。
あの闘魂注入は、二度と見れない
バラエティでしか見たことがない僕でも、猪木のビンタが二度と見れないと考えると寂しい。
大義によって暴力が正当化されることは許されない。
だが、彼の「闘魂注入」は大切な何かを伝えてくれたように思う。
また、ビンタには「痛みを与える」以上の意味を持つ場合もある。
だから、家族や仲間などの人間模様を描くアニメにはビンタシーンが多く登場するのかも。
とは言っても、ほとんどの場合相手をただ傷つける衝動的な行為なので、やらない方がいいと思うけど。
不毛なビンタ論になってしまったが、アントニオ猪木さんのご冥福をお祈りいたします。