PR大使に任命すれば、コスプレイヤーが燃えることはなかったのでは?
USJで燃えた。
有名コスプレイヤーたちが、過激なコスプレ衣装をまとった姿をインスタグラムに投稿。
ネットでは批判的な反応が上がり、USJ側も「こういった形でパークの名前が広がったことは誠に残念です」と、公式見解を語った。
ネットの反応
ネットの反応を、反対派/擁護派に分けると、
反対派
- 子供だっているのに、下着同然の服装で写真を撮るのは常識的ではない。
- 「撮影していない時は上着を着ていた」といっても、それは変質者のやることと同じでは…?
- 仮に問題ないとしても、パーク側が「やめて」というなら従うべき。
擁護派
- 別に、本人の自由なんだから、どんな服を着ていてもいいと思う。
- 元々『コスプレ衣装』として販売されていたなら、おかしくないのでは…。
- 今更そんな指摘をするのか?
という感じ。
自分の意見としては、「コスプレイヤーのビジネスセンス不足」。
客として行ったから問題になった
今回の問題点は、露出度ではなく、コスプレイヤーたちが客だった点にあると考える。
仮に、USJがコスプレイヤーたちにPR大使的な役割を与えて、キャラクターとして園内を歩いてもらうだったら、こんな騒動にはならなかっただろう。
もしこれが実現できていれば、まずコスプレイヤーの人たちは、メリットしかない。
「公式的なお給料をもらえる+公式認定の投稿を挙げられる」から。
問題は、USJ側の経営リスク。
これは、単にUSJのイベントに絡めれば問題ないと思う。
USJは、2022年現在「クールジャパン2022」を実施している。
ラインナップは、『HUNTER×HUNTER』や『セーラームーン』など。
『セーラームーン』なんかは、コスプレの定番だし露出度としても高め。
客として勝手に露出度高めのコスプレされたら、公式見解(公序良俗に反する服装や、パークにふさわしくない過度な露出は、お断り、退場いただく場合があります)に触れるから困る。
仕事として発注するのだから、ある程度露出度の調整はできる。
コスプレイヤーたちが、「セーラー戦士は嫌」「下着ぐらい露出度が高くないとダメ」みたいな偏ったプライドがない限り、ある程度力を持ったインフルエンサーだったらこの提携は実現すると思う。
それでも、「過激な格好をした人を子供に見せたくない!」という声があるかもしれない。
であれば、区分けすればいいと思う。
エリア的に分けると、まるでレンタルビデオショップの18禁コーナーみたいな「アダルトゾーン」が出来てしまうから、時間帯で分ける。
比較的低年齢層が来ない閉園に近い時間帯は、コスプレイヤーが出没することにする。
宣伝も兼ねるとすれば、「18~21時の間、園内にセーラー戦士が出没!?」的な宣伝を流しておくことで、
- 限定感を演出するPRになる
- クレームがあっても、「事前に告知は行っておりました」という免罪符になる
「特別な空間でコスりたい」というコスプレイヤーの意向と、「集客をしたい」という運営側の意向を叶える政策なのでは?
そもそも、テーマパークって普通の場所ではない
そもそも、「夢の国」である空間で、やや非日常的な出で立ちをした人を見かけて、ああだこうだと騒ぎ立てる人は、少数派だと思う。
特別な空間で、特別なことをしたいという人はたくさんいるし、みんな非日常を求めてそういう場所に行く。
それに伴って、社会規範は日常的な世界のモノと異なることは往々にある。
今回の東大卒アイドルを叩くきたい人たちは、「社会の風紀を正したい」のではなくて、「人生うまく行ってそうな人たち」を引きずり下ろしたいという動機がほとんどだと思う。