「何を見ても泣けない」僕が、唯一号泣したアニメ映画
お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」
4度目のお題挑戦。
ネタの提供、本当に感謝しております。
さて、自分は基本何を見ても泣けないタイプです。
だから「泣けるアニメ教えて」や「これまで何の映画で泣けた?」などと聞かれると、答えに困ります。
泣けるでお馴染みの『アルマゲドン』も『君の名は。』も、ほんの薄っすら顔が熱くなる程度。
ただ、これまで「号泣した映画」が1つだけあります。
映画だから、1作品と呼ぶのがふさわしいでしょうか。
『あらしのよるに』。
確か、小学校高学年だったと思う(ここからはタメ語で)。
本は読まないスポーツ大好き少年だったけど、何かのきっかけでこの絵本を読んだ。
たしか、当時両想いだった女の子にオススメされたとか、そういう理由だったと思う。
早く読み終わって話をしたいから、お風呂に入って読んだ。
結果、声を上げて泣いた。
洗濯物を直しに洗面所にきた母親が「大丈夫?」と覗きに来るぐらい泣いた。
後にも先にも、あんなに泣いた瞬間はない(体育でバスケをしている時に、じん帯が伸びる怪我をした時を除く)。
それから、1年ぐらい経ったころにアニメ映画も見た。
この時も、号泣した。
ただ、絵本を読んだときほどではない。
というか、「絵本を読んだあの時のように!」と、泣きに行った感があったので、純粋な涙とは言い切れない。
だけど、大切な作品でもう一度泣けて嬉しかった気持ちもあった。
それから時が経ち、25歳になった2年前。
何か面白い映画ないかなとPrimeVideoを周遊していたら、懐かしの『あらしのよるに』が見つかった。
10年以上経った自分にどう映るのか、を楽しみに見始めた。
結論から言うと、最後まで見れなかった。
メイもガブも、なんか違う。
たしか、声は成宮と中村獅童かな?
2人ともがイメージしていた感じと違っていた。
当時は、知識もなくて「この声はあの俳優さん」と考えることなく、純粋にストーリーに没入できた。
でも、大人になって、特にゲスト声優は敏感に反応してしまうようになった。
その時、みんなが泣ける映画で泣けないのは、感受性が足りないのではなくて、引きで見てしまう姿勢にあるのだと気付いた。
だから、誰かと映画を見に行った時は困る。
「面白かったね~」と口では合わせるが、「●●の声が合ってなくて集中できなかった」と心の中で思っている。
心の声は持ち帰って、こういうブログで書いて解消するようにしている。
これまで、自分の事を「素直に泣くこともできない可哀そうな人」だと思ってきた。
でも、「泣こう泣こう」「泣かなきゃ泣かなきゃ」と考えながら見ることほど不純な見方はないと思う。
たくさんの作品に触れる中で、客観的に見る姿勢にはますます磨きがかかる。
でもそのおかげで、感情的に見ていたら気づけないことにも気づけると思う。
本当は「1回目は感情移入全開で、2回目は評論家目線で」みたいに出来たら良いけど、そんな器用なことはできない。
「楽しみ方は人それぞれ」
この言葉を大切にしながら、これからも自分なりに楽しみたいと思う。
号泣させてくれる作品との出会いも、ちょっぴり願いながら。