5種類の属性を楽しめる”あのカフェ”を経営してみた。
色々な属性を楽しめる倒錯系ワーキングコメディ『ブレンド・S』
普通に見れば、可愛い女の子たちに癒され、笑える作品だが、ちょっと違う観点で見てしまった。
すぐに経営的な観点で考えてしまうのは、前職時代の名残か。
一度気になったが最後、『ブレンド・S』の属性喫茶店は月何人のお客さんを呼べば黒字化できるのかを真剣に考えてみようと思う。
費用シミュレーション
カフェにかかる費用としては、ざっと以下の通り。
1つ1つ本気でシミュレーションするとキリがないので、代表的なものをピックアップして根拠を提示。
人件費(アルバイト給与)
お店の場所を秋葉原付近と想定し、「秋葉原 カフェ バイト」で調べてみると相場は時給1,200円であることが分かる。
主要キャラ5人が毎日出勤すると言うことはないと思うので、1日3.5人とすると、アルバイト給与は756,000円
人件費(社員給与)
従業員の中で、正社員なのはシェフの秋月紅葉のみ。
(ディーノはオーナー店長であることは公式サイトに記載されている)
年齢は21歳であること、特別な料理技術があるわけではないことから、給与は一般的なものと推定。
求人通りの水準だとすると、社員給与は約23万円であると推定。
家賃
作中の描写から、場所は秋葉原駅周辺と推定。
また物件としては、以下のような条件が挙げられる。
- 路面店
- 収容人数は約20席
- 休憩室あり
以上の居抜き物件を調べてみると、家賃は約40万円であると想定。
こんな感じだろうか。
毎月200万円の費用がかかると結果!
売上シミュレーション
200万円の売上が必要であることが分かったので、続いて収益面のシミュレーションを行う。
考えるべきは、以下の3点。
- 客席稼働率
- 客席回転数
- 客単価
客席稼働率
見たところ、2名掛けのテーブルが多い。
10組の内7組が2名客だとすると、稼働率70%。
客席回転数
続いては、1組(1人)あたりの滞在時間を考える。
ゲームをする客もいるが、カフェの平均滞在時間の2時間というのが妥当だろう。
客単価
オムライスやなど、一般的なメニューが並び、チャージ料金などは取っていないと想定し、客単価1000円と算出。
何人お客さんが必要か?
200万円の経費が必要で、客単価は1000円。
計算はものすごく簡単で、200万÷1000=2000人
月2000人!
休みなしで営業しても、毎日66人のお客さんに来てもらう必要がある。
回転数を固定するなると、ほぼ満席をキープさせないと黒字化できないという過酷さ・・・。
可愛いらしく見えていた属性カフェも数字で考えてみると、全く違って見えるということが分かった。
休憩室で寝ている店長の姿は、カフェ経営が甘くないことを物語っているようだ。