もしかして?アニメ『つり球』が『E.T.』のパロディだと思える5つの要素
先日こちらのアニメを見た。
序盤こそぶっ飛んだ設定の数々に面食らったものの、回を重ねるごとに引き込まれていった。
クライマックスに近づくにつれて、ある作品に似ているなという直感があった。
この直感が正しいのかを確かめるため、両作の類似したシーンや設定を取り上げたいと思う。
『つり球』が『E.T.』のパロディ作品だと思える5つの要素
- 地球外生命体
- 草木を愛する宇宙人
- 謎の組織
- 防護服
- 宇宙人を運ぶ主人公
地球外生命体
両作とも、全体的なストーリーは以下の通り。
- ある日宇宙人がやってくる
- 宇宙人と生活を送る
- 宇宙人を排除しようとする組織と戦う
- 宇宙人は元の惑星に帰る
また、地球にやってくる目的もどこか似ている。
- ET・・・地球の植物を採集するため
- つり球・・・地球にいる仲間を助けるため
ETは植物学者として、地球の植物を調査するため仲間たちと地球にやってきた。
汚染された環境で生育する地球の植物たちを心配する描写もあり、「この子たちを守ってあげたい」というETの意志が見て取れなくもない。
ただ、両作の違いとしては置き去りにされた宇宙人の違い。
『つり球』で置き去りにされたのは、バミューダシンドロームを引き起こしたウララ。
この仲間の暴走を止める(救う)ために、妹と地球にやって来たハル。
同志を救うという点では共通していると言えるが、ややキャラクターの立ち位置には両作に差がみられる。
草木を愛する宇宙人
ETは、自分の惑星では植物学者。
作中では、地球の植物を心から愛するシーンが印象的で、「ETは優しい宇宙人」というイメージを持つ理由の一つ。
一方『つり球』のハルは、居候しているユキの祖母の影響を受け、植物(特に花)を愛でるようになる。
祖母が入院している間は、彼女が愛している花壇の花たちに水をやり大切にしている様子が見て取れる。
謎の組織
両作ともに、地球外生命体を排除・捕獲しようとする勢力が存在する。
『E.T.』では、宇宙服を着た政府機関や警察。
宇宙服(防護服)
この点が、『つり球』が『E.T.』のパロディ作品であると考えられる一番の要素。
『E.T.』には、「異物を受け入れられる人間とそうでない人間」の対立構造があると考える。
ETという未確認生物を受け入れ、ともに生活し友達となるエリオットらと、調査対象として捕獲しようとする組織の人間という対立構造。
防護服は、その対立構造の中でどちら側の人間であるかを示す舞台装置になっている。
ETという”異物”を受け入れない人間は、決して素顔が映されることはない。
反対に、ETを友達として受け入れているエリオットの妹やマイケルらは素顔が映される。
全く同じ描写が、『つり球』でもなされている。
バミューダシンドロームを止めようとするユキや江の島の人間は、防護服はなく素顔が映しだされている。
対して、宇宙人であるハルを排除しようとする組織の人間は、防護服で覆われ顔が見えない。
宇宙人を運ぶ主人公
『E.T.』の象徴とも言える自転車のカゴにETを乗せ、宇宙船の場所まで向かうシーン。
『つり球』では、宇宙人であるハルを運ぶのは釣り竿。
ルアーとなったハルが空中を駆けるシーンが、空を飛ぶETの姿と重なって見えるのは偶然だろうか。
まとめ
いかがだっただろうか?
正直、これらの物的証拠だけでは『つり球』が『E.T.』のパロディ作品であると結論付けることは難しい。
(制作者のパロディ作品であるという言質があれば確定なのだが、そのような言及は見当たらなかった。)
だが、「あの作品に似てる!」という直感を頼りに見ることは、より作品を楽しむきっかけになることもある。
それが、アニメ・映画・小説などの創作物を広く見る読む意義ではないだろうか。
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