ハンカチ必須！親子愛をテーマにした感動アニメ８選
親子愛が魅力の１クールアニメ１０選
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
武器として育てられ、感情を持たないヴァイオレットが、代筆を通して「愛してる」の意味を理解しようとする。
第10話より、母が娘に充てた手紙。
ハンカチのご準備を。
アン、8歳の誕生日おめでとう。悲しいことが沢山あるかも知れない。頑張ることが多くて、くじけているかも…でも負けないで。寂しくて泣いてしまうこともあるかもしれないけど、忘れないで。お母さんはいつもアンの事を愛してるわ。
アン、10歳の誕生日おめでとう。背も伸びて、随分大きくなったのでしょうね。でもまだ本を読むのと、踊る事は好きでしょう。なぞなぞと虫取りは卒業したかしら？
18歳の誕生日おめでとう。もう立派なレディね。好きな人ができたかしら？恋の相談には乗れないけど、あなたが選ぶならきっと、素敵な人よ
誕生日おめでとう、アン。20年も生きたのね。すごいわ。大人になってもたまには弱音を吐いてもいいのよ。あなたが不安になっても私が居るわ
アン。ずっとずっと、見守ってるわ
うさぎドロップ
宇仁田ゆみの漫画をアニメ化。
祖父の訃報で訪れた祖父の家で、30歳の独身男、河地大吉（ダイキチ）。
彼は、祖父の隠し子・鹿賀りんと出会う。
りんをやっかい者扱いする親族に反発したダイキチは、勢いでりんを引き取り育てることを決める。
突然、父親になった30歳。
「親としての覚悟はできているのか」「自分はあの子の親にふさわしいのか」「良い父親になれているのか」
そんなことを考えながら必死に毎日を送るダイキチ。
いま「犠牲じゃない」って言い切るのは嘘くさいから、何年か後にそう思えたらいいと思う。
親だって人間。
完璧だから親になるんじゃない。
完璧じゃないから、子供と一緒に成長していくんだ。
そんな自分の弱さを受け入れたダイキチの言葉に、救われる親は多いのではないだろうか。
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かくしごと
久米田康治の原作をアニメ化。
娘に漫画家であることを隠し通そうとする父と、その娘の日常を、漫画家のあるあるネタを交えつつ描かれる自伝的ハートフルコメディ。
主人公・後藤可久士は、職業漫画家のシングルファザー。
自身の作品が下品な内容であるため、10歳の娘・姫（ひめ）に自分の職業を隠している。
たしかにうちは二人家族で人手不足かもしれないけど、少ない分お互いに深い愛情を注ぐことが出来るんだ
アニメ史に残る名言。
子供は大きくになるにつれて、片親であることをハンディキャップではないかと考えてしまうもの。
こんな風に嘘のない言葉を伝えてくれたら、子供はどれだけ嬉しいだろう。
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ソマリと森の神様
暮石ヤコの漫画が原作。
異類異形の人外によって支配され、人間が迫害され、絶滅の危機に瀕してしまった地上の世界。
そんな日、森を守護する一人・ゴーレムは、一人の人間の少女に出会った。
父親代わりを買って出たゴーレム。
感情を持たないが、所々でソマリを守ろうとする父親らしい愛を感じる。
ソマリの体調不良の原因はわたしだ。
私は旅を急ぐことばかりに気を取られ、ソマリの変化に気づけなかった。
結果、皆に迷惑をかけてしまった。すまない。
親になると、素直に謝ることができない。
ましてや、自分の責任であると認めることは難しいもの。
「ごめんなさい」と伝えられる親を見るから、子供も素直に謝れる人間になるんだろうな。
その後のキツネの父親のセリフが、また良い！
完璧な親などいないんです。
私も時々失敗します。感情に任せて怒ってしまったり、時にはひどく泣かせてしまったり。でも自分が間違ってしまった時は、ごめんねって抱きしめてあげる。そして、大切な気持ちをちゃんと伝えてあげる。そうやって、親も子も成長していく。それが親子ってものなんです。
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宇宙よりも遠い場所
マッドハウス制作によるオリジナル作品。略称は「よりもい」。
監督は『ノーゲーム・ノーライフ』などを手掛けるいしづかあつこ、シリーズ構成・脚本は『ラブライブ！』などの花田十輝。
小淵沢報瀬は、3年前の中学生時代に南極観測中の母が行方不明となり、それがきっかけで南極に行くことを目指す。
高校生になってからは、放課後や休日はその資金集めとしてバイトに明け暮れ、周囲からは孤立していた。
そのため周りからは「南極」「南極少女」などと呼ばれ、からかわれていた。
しかし、マリたち仲間と出会い、自分自身の夢がみんなとの夢に変わる。
南極滞在の最終日。
高校生隊員を代表して行ったスピーチは、アニメ史に残る名言。
空よりも遠い場所。おかあ……いえ、母はこの場所をそう言いました。ここは全てがむき出しの場所です。時間も、生き物も、心も、守ってくれる物、隠れる場所がない地です。私達は、その中で恥ずかしいことも隠したいことも全部曝け出して、泣きながら裸でまっすぐに自分自身に向き合いました。一緒に、一つ一つ乗り越えてきました。そして分かった気がしました。母がここを愛したのは、この景色と、この空と、この風と、同じくらいに、仲間と一緒に乗り越えられるその時間を愛したんだと。何にも邪魔されず、仲間だけで乗り越えていくしかないこの空間が大好きだったんだと。私はここが大好きです。越冬頑張ってください。必ずまた来ます、ここに。
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ばらかもん
ヨシノサツキによる日本の漫画が原作。
有名な書道家・半田清明（せいめい）を父に持つ、書道界家元の後継ぎである青年書道家。 若き新鋭として名を馳せていたが、入賞作品を書道界の重鎮に酷評されて逆上し、暴力事件を起こしてしまう。
自分の書と向き合うため移住した離島での生活をすることに。
島の人たちとのふれあいの中で、「自分らしさ」を見つけていく彼の姿にアツくなるものがある。
半田清明は、主人公・清舟の父。
同じ書道家として成長するきっかけとなった経験を基に、清舟に島に行くことを勧める。
離れることで子どもが成長するなら、それが一番いいだろう。
近くにいてほしいと主張する母親に対して、父親である清明はこのように語る。
自分たちの手が届くところで保護することだけが親の仕事ではないと教えてくれる。
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ブルーピリオド
山口つばさの漫画をアニメ化。
絵を描く楽しさに目覚めた主人公を中心に、美術大学受験予備校や入学試験での苦悩、東京藝術大学の学生として美術を学んでいく姿を描いた青春群像劇。
矢口八虎は、高成績だがタバコや酒もする不良優等生。
仲間とはつるむも味気ない毎日を送っていたが、ある日美術室で見た一枚の絵に惹かれ美術部に入部したことで、美術大学の受験を目指す。
この作品に登場する高校生は、いずれも親との確執を経験している。
藝大進学に反対される矢口八虎。
男らしく生きることを強要される鮎川龍二。
「親に絵しか才能がない」と言われる世田介。
しかし、どのキャラも自分の意志や信念に気づき、親も徐々に子供の本気度を受け入れる。
どの親も、子供に失敗してほしくない。
「自分が望むようにすればいい」と口にはするけど、やっぱり大切な子どもが傷つくかもしれない道に進んでほしくない。
夢を追いかける子ども、陰から見守り応援する親。
両方の視点からアツくなれる美術を題材にしたスポコン作品。
僕だけがいない街
三部けいによる漫画原作のサスペンス作品。
時が巻き戻る現象・再上映（リバイバル）に悩まされる青年・藤沼悟の物語。
ドラマ化・映画化もされた人気作で、サスペンスでありながらどこか懐かしさを感じる一作。
佐知子は、主人公・藤沼悟の母親。
女手一つで子供を育てる言動は、親としても、人間としても尊敬してしまう。
例えば、こちらの場面。
秘密基地が安全でないと分かり、加代を自宅に連れてきた悟。
叱られるのを覚悟で顛末を話した悟に対する佐知子のセリフが、母として、人としてかっこよすぎる。
叱るとこなんてないっしょ。友達を想ってやったことだべさ。
子供も親を一人の人間として見ているもの。
「対等に見てもらえているか」「言動は尊敬できるか」というのは親子の関係でも同じ。
高山みなみが声を務める、アニメ界屈指の理想的な親キャラに注目。
